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航空需要が本格的に回復する中、どの路線にどれだけの座席が供給されているのかは、航空業界の動向を読み解くうえで重要な指標のひとつです。
提供座席数が多い路線は、それだけ利用者が多く、航空会社同士の競争が激しい路線であることを意味します。
本記事では、英OAGが発表した2025年の路線別提供座席数ランキングをもとに、国際線・国内線それぞれの上位路線を詳しく解説します。
香港-台北線やソウル-済州線といったアジアを代表する高需要路線に加え、日本発着・日本国内路線がどの位置にランクインしているのかも注目ポイントです。
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【国際線】路線別の提供座席数ランキング

英OAGが発表した2025年の提供座席数データをもとに国際線ランキングを見ると、アジア・中東を中心とした短距離かつ高頻度運航の路線が上位を占めていることが分かります。
観光需要に加え、ビジネスや乗り継ぎ需要を取り込める路線ほど供給座席数が多く、航空会社間の競争も激しくなっています。
中でも、アジア域内の主要ハブ空港を結ぶ路線や、日本と近隣国を結ぶ路線が複数ランクインしている点は注目すべきポイントです。
以下では、ランキング上位の特徴的な路線を詳しく見ていきます。
| 順位 | 路線 | 供給座席数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 香港-台北 | 683万2683席 | 1%増 |
| 2位 | カイロ-ジッダ | 575万3491席 | 5%増 |
| 3位 | クアラルンプール-シンガポール | 557万4409席 | 4%増 |
| 4位 | 成田-ソウル | 506万9779席 | 6%減 |
| 5位 | 関西-ソウル | 495万9596席 | 前年並み |
| 6位 | ジャカルタ- シンガポール | 461万9323席 | 14%増 |
| 7位 | ドバイ-リヤド | 446万5632席 | 4%増 |
| 8位 | バンコク-香港 | 416万9125席 | 1%減 |
| 9位 | 成田-台北 | 402万1181席 | 1%増 |
| 10位 | ニューヨーク-ロンドン | 397万1000席 | 1%減 |
1位は香港-台北線
2025年の国際線提供座席数ランキングで1位となったのは、香港-台北線です。
供給座席数は約683万席と、2位以下を大きく引き離す結果となりました。
前年比でも1%増と、安定した需要の高さがうかがえます。
この路線は飛行時間が短く、LCCからフルサービスキャリアまで多くの航空会社が参入しているのが特徴です。
ビジネス利用に加え、観光や乗り継ぎ需要も重なり、1日に多数の便が設定されています。
アジアを代表する超高密度路線として、今後も上位を維持する可能性が高いといえるでしょう。
日本発着も3路線がランクイン
今回のランキングでは、日本発着路線が3路線ランクインしている点も見逃せません。
成田-ソウル線が4位、関西-ソウル線が5位、成田-台北線が9位に入り、日本と東アジアを結ぶ路線の需要の強さが数字として表れています。
特に成田-ソウル線は前年比6%減となったものの、それでも500万席を超える供給規模を維持しています。
関西-ソウル線は前年並みの水準を確保しており、安定した利用が続いていることが分かります。
また、成田-台北線は前年比1%増となり、観光需要の回復が着実に進んでいる様子がうかがえます。
これらの路線はいずれも距離が近く、便数が多いため、価格競争が起きやすいのも特徴です。
日本の国際線市場が回復基調にあることを示す、象徴的な結果といえるでしょう。
【国内線】路線別の提供座席数ランキング

国際線に続き、英OAGが発表した2025年のデータをもとに国内線の提供座席数ランキングを見ていくと、各国の主要都市を結ぶ基幹路線が上位を占めていることが分かります。
国内線は観光需要だけでなく、通勤・出張といった日常的な移動も多いため、安定した需要を背景に高い供給水準が維持されやすいのが特徴です。
特に、人口規模の大きい都市間や、代替交通手段が限られる路線ほど提供座席数が多く、航空会社にとっても重要な収益路線となっています。
以下では、ランキング上位の路線を中心に、その特徴を解説します。
| 順位 | 路線 | 供給座席数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ソウル-済州 | 1438万4766席 | 1%増 |
| 2位 | 羽田-札幌 | 1209万9499席 | 1%増 |
| 3位 | 羽田-福岡 | 1149万6706席 | 1%増 |
| 4位 | ハノイ-ホーチミン | 1107万8775席 | 4%増 |
| 5位 | ジッダ-リヤド | 981万9558席 | 13%増 |
| 6位 | メルボルン-シドニー | 895万1497席 | 3%減 |
| 7位 | 羽田-那覇 | 805万2864席 | 前年並み |
| 8位 | デリー-ムンバイ | 764万2016席 | 4%減 |
| 9位 | 北京-上海 | 745万4950席 | 3%減 |
| 10位 | 上海-深セン | 713万8673席 | 5%増 |
1位はソウル-済州線
国内線の提供座席数ランキングで1位となったのは、ソウル-済州線です。供給座席数は約1,438万席と、2位以下を大きく引き離す圧倒的な規模となっています。
前年比でも1%増となり、依然として高い需要が続いていることが分かります。
済州島は韓国を代表するリゾート地であり、観光需要が非常に大きいのが特徴です。
加えて、LCCを含む多くの航空会社が参入し、高頻度運航が行われていることから、世界でも有数の高密度国内線として知られています。
季節を問わず安定した利用がある点が、首位を維持する要因といえるでしょう。
2位・3位には日本の国内線がランクイン
2位には羽田-札幌線、3位には羽田-福岡線がランクインし、日本の国内線が上位を占める結果となりました。
いずれも供給座席数は1,100万席を超え、前年比で1%増と堅調な推移を見せています。
羽田-札幌線は観光需要に加え、ビジネス利用も多く、年間を通じて安定した搭乗率を維持している路線です。
一方、羽田-福岡線は西日本最大級の都市を結ぶ路線として、出張や帰省需要も多く、国内線の中でも特に重要なポジションを占めています。
また、7位には羽田-那覇線もランクインしており、日本の主要幹線が国内線市場を支えている構図が明確になりました。
日本の国内航空ネットワークの強さと需要の底堅さを示す結果といえるでしょう。
航空券をお得に予約するのにおすすめのサイト3選
提供座席数が多い路線は便数が豊富な分、予約するタイミングやサイトの選び方によって航空券の価格に差が出やすいのが特徴です。
特に、国際線・国内線ともに競争が激しい路線ほど、同じ日程・同じ便でも予約サイトによって表示価格が異なるケースは珍しくありません。
そこでここでは、数ある航空券予約サイトの中から、価格面・使いやすさ・取り扱い路線の幅といった観点で評価の高いサイトを3つ厳選して紹介します。
トリップドットコム(Trip.com)
トリップドットコムは、国内外の航空券を幅広く取り扱う大手オンライン旅行予約サイトです。
LCCからフルサービスキャリアまで網羅しており、アジア路線を中心に価格競争力の高い運賃が見つかりやすいのが特徴です。
頻繁にセールやクーポン配布が行われているため、タイミングが合えば大幅に割安な航空券を予約できることもあります。
日本語対応やアプリの使いやすさも評価が高く、初めて海外航空券を予約する方でも安心して利用しやすいサイトといえるでしょう。
サプライス(Surprice)
サプライスは、HISグループが運営する航空券予約サイトで、海外航空券を中心に取り扱っています。
最大の特徴は、燃油サーチャージ込みの価格表示が基本となっている点で、最終支払額が分かりやすいのが魅力です。
不定期に配布される割引クーポンを活用することで、同じ便でも他サイトより安く予約できるケースがあります。
特にヨーロッパ線や中長距離国際線を検討している場合は、価格比較の候補として一度チェックしておきたいサイトです。
トラベリスト(Travelist)
トラベリストは、国内線航空券に強みを持つ予約サイトで、JAL・ANAはもちろん、LCC各社の航空券もまとめて比較・予約できるのが特徴です。
出発直前の予約や、急な出張・帰省などにも対応しやすい点が支持されています。
割引キャンペーンや独自の特典が用意されていることもあり、路線や日程によっては公式サイトよりも安く購入できる場合があります。
日本の主要幹線を頻繁に利用する方にとっては、使い勝手の良い予約サイトといえるでしょう。
まとめ
英OAGが発表した提供座席数データからは、2025年における航空需要の回復状況と、路線ごとの特徴がはっきりと読み取れます。
国際線では香港-台北線が首位となり、アジア域内の短距離路線が依然として高い需要を維持していることが分かります。
また、日本発着路線が複数ランクインしている点からも、訪日・出国需要の回復が数字として裏付けられています。
国内線ではソウル-済州線が1位となり、日本の主要国内路線も上位に名を連ねました。
これらの路線はビジネス・観光の両面で需要が安定しており、今後も高い供給水準が続くと考えられます。