ベトナム駐在はどうなの?実体験から見るメリットとデメリット

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ベトナム駐在は、どのようなものなのでしょうか?

これからベトナム駐在を控えている方や、海外での仕事に興味を持っている方に向けて、実際の駐在経験をもとにベトナムでの生活や仕事のリアルな実情をお伝えします。

駐在生活には多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。

本記事を通じて、現地での具体的な体験や気づきを共有し、皆さまの準備や心構えの一助になれば幸いです。

私のベトナム歴:2018年〜2021年で駐在

2018年から2021年までの約3年間、私は旅行会社の駐在員としてベトナム・ホーチミンに赴任しました。

しかし、2020年に突如発生した新型コロナウイルスの影響により、渡航制限や営業自粛といった未曾有の事態に直面。

こうした急激な環境変化の中で、現地での生活や業務の難しさを痛感するとともに、駐在員としての対応力や柔軟な思考の重要性を改めて認識しました。

これらの実体験をもとに、次章以降ではベトナム駐在のメリットとデメリットを具体的かつリアルに解説していきます。

ベトナム駐在で感じたメリット6選

ベトナム駐在では、現地の食文化や生活環境、仕事以外の時間の充実など、多くのメリットを実感しました。

これらの経験は駐在生活をより豊かで意義深いものにしています。

ここでは、私が実際に体験した6つの代表的なメリットを紹介します。

食生活が馴染みやすい!現地グルメも魅力あり

ベトナムの食文化は日本人の口に合いやすいことが大きな特徴です。

新鮮な野菜やハーブを多用し、味付けもあっさりしているため、健康的で毎日の食事が楽しみになります。

現地の屋台やレストランでは、本場のフォーやバインミーだけでなく、多彩なベトナム料理を気軽に味わうことができ、食の選択肢が豊富です。

加えて、ホーチミン市内には多くの日本食レストランもあり、駐在生活の中で日本の味を恋しく感じた際には大きな助けとなりました。

毎日が刺激的で充実!ベトナム駐在ならではの楽しみ方

ベトナムのビジネス環境や文化は日々変化しており、その中で常に新たな発見と学びを得ることができました。

バイクが行き交う街並みや、日本とは異なる食材が並ぶコンビニやスーパーの独特な雰囲気は、日常生活に新鮮な刺激をもたらします。

こうした何気ない日々の体験は、慣れてしまった日本の平凡な生活を変えたいと考える方にとって、駐在生活ならではの大きな魅力です。

現地の人だけが知るディープな観光スポットへ行けた

駐在ならではの特権として、観光ガイドに載っていないローカルなスポットを訪れる機会を得ることが可能です。

現地の人と親しくなることで、歴史的な名所など、観光客では味わえない深い文化体験などをすることができます。

さらに、寝台バスや鉄道を活用すれば、ダナンやハノイなど主要都市以外の地域も自由に訪れることができ、多様なベトナムの魅力を堪能できます。

私自身もムイネー、サパ、フーコック島などへ訪れ、それぞれの地域で特色ある自然や文化を楽しみました。

近隣アジア諸国への海外旅行が便利

ベトナムは東南アジアの中心に位置し、シンガポールやタイ、カンボジアなど近隣諸国へのアクセスが非常に良好です。

2〜3時間程度のフライトで気軽に訪れることができ、LCC(格安航空会社)も豊富なため、コストを抑えた海外旅行が可能です。

週末や連休を活用して短期間で複数の国を巡ることもできるため、海外旅行好きの駐在員にとって大きなメリットとなっています。

駐在仲間や現地の人との貴重な出会い

駐在期間中に築いた人脈は、その後のキャリアや人生において非常に重要な財産となります。

現地の同僚はもちろん、他企業の駐在員やローカルスタッフとの交流は、日本で勤務するよりも関係が密になることが多く、仕事の効率化や精神的な支えに大きく寄与しました。

さらに、帰国後もこれらのつながりが継続し、ビジネスやプライベートでのネットワークとして活用できています。

ベトナム駐在経験が帰国後のキャリアに好影響

ベトナム駐在で培った異文化理解力や現地ビジネス経験は、帰国後のキャリアにおいて大きな強みとなります。

グローバル人材としての評価が高まるだけでなく、転職活動においても精神的なタフさや柔軟な対応力が評価される重要なポイントとなっています。

私自身、これらの経験を活かして昇進や新たな業務への挑戦機会が増えたことを実感しています。

ベトナム駐在で感じたデメリット5選

ベトナム駐在生活には多くのメリットがありますが、一方で実際に暮らす中で感じたデメリットも存在します。

現地の文化や環境に適応する過程で直面した課題について、特に重要な5つのポイントを挙げて解説します。

言葉が通じないストレスはやはり大きい

ベトナム語は日本人にとって習得が難しく、日常生活でのコミュニケーションに苦労する場面が多々あります。

業務は英語が基本ですが、ホーチミンやハノイの都心部を除き、英語が通じないケースも少なくありません。

そのため、言葉が通じない状況に直面しても、柔軟に受け入れ楽しむ精神力が求められます。

こうした精神的なタフさは、駐在生活を乗り切る上で重要な要素の一つです。

ついつい日本と比較をしてしまい悪いところが目に付く

慣れ親しんだ日本の生活と比較すると、治安やサービス、インフラの面で物足りなさを感じることがあります。

特にサービスレベルは日本が世界的にもトップクラスであるため、その差を意識してしまいがちです。

しかし、比較を続けることはストレスや不満の原因となるため、現地の環境を受け入れる心の持ちようが駐在員には求められます。

柔軟な姿勢で環境を受け入れることが、充実した駐在生活の鍵となるでしょう。

駐在員同士の経済格差を感じる

ベトナム駐在員の間でも、役職や待遇によって生活水準や人脈に差が生じることがあります。

日常生活のコストは日本に比べて低いため、金銭的に困るケースは少ないものの、住むエリアや生活環境からおおよその年収が推測されやすい傾向があります。

特に商社マンなど給与水準の高い駐在員が多い一方、現地採用で赴任する場合は待遇に大きな差があるため、経済格差を強く感じやすい点に注意が必要です。

こうした格差は時に居心地の悪さやプレッシャーの原因になることもありました。

病院に行くのはハードルが高い

医療体制の違いや言語の壁から、病院の利用には心理的なハードルが存在します。

ホーチミンやハノイには日本語対応の医療機関もありますが、すべてのスタッフが日本語を話せるわけではありません。

症状や診療内容によっては英語のみ対応可能な医師に診てもらうケースもあり、体調が優れない状態で英語で病状を正確に伝えることは非常に高いハードルとなりました。

こうした背景から、駐在中は体調管理に万全を期すことが求められます。

祝日が日本よりも圧倒的に少ない

ベトナムの祝日は日本と比べて年間11〜12日程度と少なく、休暇の取りやすさに物足りなさを感じることがありました。

加えて、多くの企業では土曜日に半日出勤があるケースも多く、働く時間が相対的に増える傾向にあります。

一方で、ベトナムには残業があまり多くない国民性が根付いており、多くの企業で定時退社が尊重されています。

仕事とプライベートのバランスを保つためには、自ら計画的に休暇を取得する工夫が必要です。

2025年祝祭日名称(日本語)祝祭日名称(現地語など)
1月1日新年New Year’s Day
1月27~31日テト(旧正月)Lunar New Year Holidays
4月7日雄(フン)王記念日Hung Kings Day
4月30日南北統一記念日Victory Day
5月1日メーデーInternational Labor Day
5月2日振替休日International Labor Day Holiday
9月1~2日ベトナム建国記念日National day
引用:祝祭日 | ベトナム – アジア – 国・地域別に見る – ジェトロ

まとめ

ベトナム駐在には、食文化の馴染みやすさや多彩な現地体験、近隣諸国へのアクセスの良さなど、多くのメリットがあります。

一方で、言語の壁や医療環境、祝日の少なさといった課題も存在します。

駐在生活を充実させるためには、現地の文化や環境を柔軟に受け入れ、自己管理やコミュニケーション力を高めることが重要です。

私の経験が、これからベトナム駐在を控える皆さまの準備や心構えに役立てば幸いです。

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Tak(サイト管理人)

サイト管理人

日本の大手旅行会社に約9年間勤務。 販売・商品企画・仕入れ業務に加え、海外駐在など多岐にわたる実務経験を積んできました。 過去の経験を活かし、旅行業界の仕組みや、旅に役立つ実践的な情報をわかりやすく発信しています。

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