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格安航空会社(LCC)の中でも高い知名度を誇る「ジェットスター」。
国内外へのリーズナブルな移動手段として多くの旅行者に支持されていますが、その一方で「不便な点はない?」「遅延は多い?」といった不安の声も少なくありません。
この記事では、元旅行会社社員の視点から実際の口コミや評判をもとに、ジェットスターのメリット・デメリットを徹底解説します。
旅行を検討している方はもちろん、旅行業界への就職・転職を目指す方にも役立つ内容となっています。
ジェットスターの「良い」口コミや評判
LCC(ローコストキャリア)の中でもジェットスターは、コストパフォーマンスの高さと利便性で多くの利用者から支持を集めています。
実際に利用した旅行者の口コミからは、価格面だけでなく、サービスや設備面においても一定の評価が見られます。
ここでは、旅行業界経験者の視点から、特に高評価の多かったポイントを詳しく紹介します。
航空券の安さが高評価|他社と比べても格安でお得に旅行できる
ジェットスター最大の魅力は、やはり圧倒的な運賃の安さにあります。
早期予約や定期的に実施されるセールを活用すれば、大手航空会社の半額以下で航空券を購入できることもあり、国内線を1万円前後で往復できるケースも少なくありません。
コストを抑えたい個人旅行者や学生、家族連れにとっては、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

過去には、国内線片道運賃が777円〜という驚きのセールが行われた実績もあります。ただし、このような格安運賃には販売数の上限や、出発日が平日の水曜・木曜に限定されるなど、一定の条件が設けられている点には注意が必要です。
週末や祝日、利便性の高い時間帯のフライトは対象外となることが多いため、利用時にはスケジュール調整と条件確認が欠かせません。
オンラインチェックイン&モバイル対応が便利|空港での手続きがスムーズに
ジェットスターではオンラインチェックインが標準化されており、出発の48時間前からスマートフォンやPCでチェックインが可能です。
紙の搭乗券を発行する必要がなく、モバイル搭乗券でそのまま保安検査や搭乗ゲートに進めるため、空港での待ち時間や手続きの煩わしさを軽減できます。
チェックインカウンターに長蛇の列ができる繁忙期でも、スムーズに搭乗できたという声は多く、ビジネス利用者や時間に敏感な旅行者にとって大きなメリットです。
また、AppleウォレットやGoogle ウォレットにも対応しており、スマートフォンで簡単に搭乗券を管理をすることもできます。
国内外の就航路線が豊富|地方空港発着便も充実
ジェットスターは、日本国内においては成田・関西・中部などの主要空港に加え、新千歳や福岡、熊本といった地方空港への路線も充実しています。
さらに、オーストラリアをはじめとする国際線ネットワークも持ち、アジア・オセアニア圏への格安旅行を可能にしています。
2025年4月現在に関して、日本発着の路線に関しては以下を保有しています。

- 国内線:15都市・18路線
- 国際線:7都市・11路線
地方在住者にとっては、わざわざ大都市まで移動する手間が省け、より身近に航空移動を利用できる点が高く評価されています。
スマホスタンド付き座席が便利|機内で快適に動画視聴できる
ジェットスターでは、機材の更新を段階的に進めており、エアバスA321LRでは新しい客室デザインが導入されています。
特に注目されているのが、各座席に設置されたスマートフォン用スタンドとUSBポートです。これにより、乗客は自身のスマートフォンやタブレットでお気に入りの動画コンテンツを楽しみながら、より快適に機内での時間を過ごすことが可能となっています。
LCCの多くはエンターテインメント設備を省略することでコストを削減していますが、ジェットスターのように個人デバイスの利用を前提とした配慮は、多くの利用者に歓迎されています。
特に、若年層や一人旅の旅行者からは「ちょっとした工夫がありがたい」といった声が寄せられており、コスト削減と顧客満足のバランスが取れた好例と言えます。
足元が広い座席もある|少しの課金で快適に!
LCCといえば「座席が狭い」というイメージが定着していますが、ジェットスターでは足元に余裕のある「エクストラ・レッグルーム・シート」などのオプション座席が用意されています。
※エクストラ・レッグルーム・シート、機体の最前列や非常口前の座席。
わずかな追加料金で快適性が大きく向上し、特に長距離路線や体格の大きい方、高齢者などに好評です。
具体的な料金については路線やフライトごとに異なり、日本国内線の場合1,000円〜1,500程度であることが多いです。
費用を抑えつつ、必要な部分には柔軟にお金をかけられる点は、価格と快適性のバランスを重視する現代の旅行者にマッチしています。
ジェットスターの「悪い」口コミや評判
ジェットスターは価格面では大きな魅力がありますが、LCCならではのコストカットが影響している点や、大手航空会社と比べてサービス面で不便を感じるという口コミも少なくありません。
これから利用を検討している方にとっては、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。
ここでは、利用者から寄せられた「やや不満」とされるポイントを中心に、実際の声をもとに解説します。
座席が狭い|長時間フライトはやや窮屈に感じることも
ジェットスターでは、機材の座席ピッチ(前後の間隔)が約71〜74cmと、大手航空会社よりもやや狭めに設計されています。
短距離路線であれば大きな問題はありませんが、2時間を超える中距離フライトでは「足が伸ばせない」「姿勢が辛い」といった声も見受けられます。
特に体格の大きい方や高齢者にとっては窮屈さを感じやすく、快適性にやや欠ける印象です。
一方で、追加料金を支払えば足元の広い座席へのアップグレードも可能なため、快適性を重視する方は事前にオプション選択を検討することをおすすめします。
手荷物預けは有料|追加料金に注意が必要
ジェットスターでは、航空券の基本運賃に受託手荷物(預け荷物)の料金は含まれておらず、荷物の重さや個数に応じて追加料金が発生します。
この仕組みはLCC全般に共通しているものの、初めて利用する方の中には「知らずに空港で思わぬ出費が発生した」というケースも少なくありません。
特に帰省や長期旅行などで荷物が増えやすい場合は、航空券の予約時にあらかじめオンラインで受託手荷物のオプションを追加することを強くおすすめします。
事前購入であれば割安ですが、空港カウンターで超過が判明した場合には、通常より高額な追加料金が請求されるため注意が必要です。
また、機内に無料で持ち込める手荷物は7.0kgまでと厳格に規定されており、チェックイン時に重さが超過していると、こちらも追加料金の対象となります。
※飛行機に搭乗する前のゲートでも、荷物の重量をチェックされる場合が多いです。
コストを抑えてスムーズに搭乗するためにも、事前の荷物確認と計画的な準備が大切です。
遅延が発生することがある|時間に余裕を持ったスケジュールがおすすめ
LCC全般に共通する特徴として、天候や機材繰りの影響を受けやすく、運航スケジュールに柔軟性が乏しい点が挙げられます。
これは、大手航空会社と比べて保有機材が少なく、到着した航空機をそのまま次の便として運航する「ピストン運航」が基本であるためです。そのため、ひとつの便で遅延が発生すると、その後の複数便にも連鎖的に影響が及ぶリスクがあります。
ジェットスターも例外ではなく、「出発が30分以上遅れた」「乗り継ぎ便に間に合わなかった」といった遅延に関する口コミが一定数見受けられます。
特に乗り継ぎや観光の予定が詰まっている場合、こうした遅れが大きなストレスになることも。
そのため、LCCを利用する際は、旅程に余裕を持たせたスケジュール設計が重要です。
コストを抑える一方で、時間の余裕をどれだけ確保できるかは、LCCを賢く利用する上で欠かせない判断ポイントと言えます。
欠航時は他社便への振替なし|払い戻しか振替対応のみ
ジェットスターでは欠航になった場合、大手航空会社のように他社便への振替や宿泊費の補償といった対応は基本的に行われません。
欠航時の対応は原則として「払い戻し」もしくは「振替便(ジェットスター便内)」の手配となります。
この点に不安を感じる利用者の声もあり、特に予定が詰まっているビジネス出張や、乗継ぎを伴う旅行ではリスクと捉えられる必要があります。
LCCのビジネスモデル上、コスト削減を優先する設計であるため、柔軟なサポート体制が限られることは認識しておきましょう。
利用ターミナルが遠い|空港によってはアクセスに時間がかかる
ジェットスターは、空港の中でも比較的コストの安いターミナルを利用していることが多く、主要ターミナルから離れた場所にあるケースがあります。
例えば成田空港では、第2ターミナルから徒歩15分以上かかる第3ターミナルを使用しており、荷物が多い旅行者や高齢者にとっては移動が負担になる場合もあります。
また、空港アクセスバスや電車との接続時間にも影響するため、時間に余裕を持った移動計画が必要です。
LCC利用時は、こうした周辺要素も含めてトータルでの移動計画を立てていきましょう。
ジェットスターの利用が向いている人の特徴

ジェットスターは運賃の安さを最大の魅力とするLCCであり、サービスのシンプルさゆえに向き・不向きがあります。
ここでは、実際にジェットスターを利用して満足しやすいと考えられる旅行者のタイプをご紹介します。
自身の旅行スタイルと照らし合わせて、適した選択かどうかを検討する材料にしてください。
できるだけ安く旅行をしたい人
ジェットスターの最大の強みは、何と言ってもその運賃の安さです。
早期予約やセールを活用すれば、片道数千円で航空券を取得できることもあり、交通費を抑えてその分を宿泊や食事に充てたい方には非常に魅力的です。
特に学生や若年層、費用を抑えたい個人旅行者にとっては、旅のハードルを下げてくれる存在といえます。
荷物が少なく、身軽に旅行ができる人
ジェットスターでは、機内持ち込み手荷物は7.0kgまでが無料で、それを超える荷物には追加料金が発生します。
そのため、短期旅行や荷物の少ない方には最適です。
バックパックひとつで移動できるようなミニマルな旅を好む方、あるいは出張などで荷物が限定される場合には、コストパフォーマンスの面でも非常に効率的に利用できます。
必要なものにだけお金をかけたい人
LCCの特徴である「必要なサービスを選んで支払う」という仕組みは、無駄を省いた旅を求める方にぴったりです。
ジェットスターでは、座席指定や手荷物、機内食などをオプションとして選択できるため、「サービスは最低限でいいが、座席は広めにしたい」など、自分にとって本当に必要な項目にのみ費用をかけられる設計になっています。
時間やスケジュールに余裕がある人
LCCは機材繰りや天候の影響で遅延・欠航のリスクが比較的高いため、スケジュールに余裕を持たせることが前提となります。
その点、観光旅行で「多少の遅れは問題ない」という方や、移動日を前後に調整できる柔軟な日程を組める方にとって、ジェットスターはコスト面でも利便性の面でも魅力的です。
逆に、時間厳守が求められるビジネス用途には慎重な判断が必要です。
まとめ
ジェットスターは、コストを抑えながら効率的に移動したい方に最適な航空会社です。
サービスを最小限に抑えることで実現する低価格は大きな魅力ですが、一方で座席の狭さや追加料金、スケジュールには余裕を持つことが求められる場面もあります。
自分の旅行スタイルや目的に合っているかを見極め、上手に活用することが重要です。
旅行業界に関心がある方は、LCCの運営や利用者のニーズを知ることで、より業界に関する知識を深めていきましょう。