【PR】本文中に広告リンクが含まれています。
2025年末、訪日中国人観光客の数が前年比で大幅に減少しました。
日中関係の悪化や渡航制限の影響もあり、旅行業界や観光地では変化が顕著に表れています。
本記事では、最新のデータをもとに中国人観光客の減少の実態と、その背景、さらに日本国内の影響まで詳しく解説します。
中国人観光客の動向を知ることで、今後の旅行市場や観光地の状況を把握する手助けになります。
コンテンツ
中国人観光客が激減|訪日旅行者数と背景をデータで解説

2025年末、日本を訪れる中国人観光客が大幅に減少しました。
JNTOが毎月発表する訪日外国人旅行者数によると、その減少幅は過去数年で最も大きく、旅行業界や観光地に少なからぬ影響を与えています。
本章では、具体的なデータをもとに減少の実態と背景を詳しく解説します。
2025年12月:中国人訪日旅行者が前年比約46%減
JNTOのデータによると、2025年12月の中国人訪日旅行者数は約33万1,000人で、前年同月の約60万4,000人と比べて約46%減少しました。
10月や11月は前年を上回る数字で比較的増加傾向にあったものの、12月に入ると急激に落ち込み、旅行業界や観光地に大きな影響を与えました。
この大幅な減少の背景には、高市首相の台湾有事発言を受けた日中関係の悪化があり、中国国内で訪日旅行を控える動きが広がったことが挙げられます。
| 2024年 | 2025年 | 前年比 | |
| 10月 | 582,919 | 715,700 | 122.78% |
| 11月 | 546,339 | 562,600 | 102.98% |
| 12月 | 604,293 | 330,400 | 54.68% |
台湾有事発言で悪化した日中関係の背景
日中関係の悪化の大きな要因の一つは、日本の高市首相による台湾有事に関する発言です。
高市首相は、台湾有事が現実化した場合の日本の対応について言及し、中国側では安全保障上の懸念が強くなりました。
この発言を受け、中国国内では対日感情が慎重かつ警戒的な方向に傾き、訪日旅行を控える動きが広がりました。
特に中国のメディアやSNSでは、日本旅行を控えるよう呼びかける声が目立ち、団体旅行や個人旅行のキャンセルも相次ぎました。
中国政府、日本渡航自粛を呼びかけ

日中関係の悪化を受け、中国政府は国内向けに日本への渡航自粛を呼びかけました。
この影響で、個人旅行はもちろん、旅行会社を通じた団体ツアーのキャンセルも相次ぎ、訪日中国人旅行者の減少にさらに拍車がかかっています。
特に年末年始や観光シーズンに合わせた団体旅行の取り消しが顕著で、旅行代理店やホテル、観光施設などにも直接的な影響が及びました。
また、中国国内での報道を通じて個人旅行者の心理的影響も大きく、訪日意欲の低下が一層進んでいる状況です。
中国航空会社、日本路線の減便を発表
渡航自粛要請の影響により、中国の主要航空会社は日本路線の減便を発表しました。
東京・大阪・名古屋などの主要都市への便は約4割が運休し、航空会社や旅行会社の運航スケジュールにも変更が出ています。
航空便の減便は訪日旅行者数に直接影響しています。
中国人観光客減少が日本国内に与える影響|ホテル・観光地・旅行市場を分析

2025年末、訪日中国人観光客の減少は、中国の観光市場や航空路線に直接的な影響を与えています。
とはいえ、訪日旅行者全体や地域ごとの状況を見てみると、その影響の大きさには差があります。
本章では、ホテル料金や観光地の混雑状況、地域社会の反応など、具体的なデータをもとに、日本国内に及ぶ影響を整理して解説します。
訪日旅行者全体への影響は限定的
JNTOのデータによると、2025年12月の訪日旅行者数は約361万8,000人で、前年同月の約348万9,000人から約103.7%となり、全体として大きな減少は見られません。
10月や11月も前年を上回る数字で、10月は約389万7,000人(前年比117.6%)、11月は約351万8,000人(前年比110.4%)となっています。
中国人観光客の減少が目立つ一方で、韓国や台湾、東南アジアからの訪日旅行者数は前年並みかやや増加しており、訪日旅行全体への影響は限定的です。
| 2024年 | 2025年 | 前年比 | |
| 10月 | 3,312,193 | 3,896,524 | 117.64% |
| 11月 | 3,187,175 | 3,518,000 | 110.38% |
| 12月 | 3,489,888 | 3,617,700 | 103.66% |
オーバーツーリズム解消でホテル料金に下落傾向
中国人観光客の減少により、これまで混雑していた観光地や宿泊施設では余裕が生まれ、ホテル料金に下落傾向が見られます。
特に年末年始や週末のピーク期においては、オーバーツーリズムの解消に伴って料金の調整が行われ、宿泊施設側も空室の増加に対応する動きが出ています。
また、旅行代理店やオンライン予約サイトでは、キャンセルや空室情報の更新が相次ぎ、価格競争や割引プランの導入が進んでいます。
このため、一部の宿泊施設では前年より低めの料金が設定されるケースもあり、日本人旅行者にとっては、混雑の緩和とあわせて宿泊費を抑えて旅行できるメリットが生まれています。
観光マナー改善で地元住民が安堵

一部の中国人旅行者による公共施設でのトラブルや交通ルールの不徹底、ゴミの放置などのマナー問題が指摘されていましたが、観光客の減少によりこうした問題は目立たなくなっています。
観光施設内の混雑も緩和され、清掃や維持管理にかかる負担も軽減されました。
その結果、地元住民にとって観光と日常生活の両立がしやすくなり、より快適で暮らしやすい環境が整いつつあります。
日本人旅行者、中国経由の海外旅行に一部不安の声
国内の観光地での混雑や問題が緩和された一方で、日本人旅行者の間では、中国を経由する海外旅行への不安の声も聞かれます。
中国経由便は航空券が比較的安く人気があったため、飛行機の減便によってスケジュール調整が難しくなり、旅行計画の変更を余儀なくされるケースが増えています。
今後、中国国内での渡航規制が強化された場合には、乗り継ぎや現地での移動にも影響が出る可能性があり、旅行者は利便性や安全面に注意を払う必要があります。
まとめ
2025年末の中国人観光客の減少は、日中関係の悪化や渡航制限、中国国内での自粛呼びかけが重なった結果です。
訪日旅行者全体には大きな影響はないものの、ホテル料金の下落や観光マナーの改善など、観光地や地域社会には変化が見られます。
旅行業界関係者や観光地運営者は、この状況を踏まえて今後の集客戦略やサービス改善の検討が必要です。
今後も中国人観光客の動向を注視しつつ、国内旅行市場の動きや地域への影響を冷静に分析していきましょう。