【2025年版】飛行機内にモバイルバッテリーは持ち込める?航空会社ごとの規定をわかりやすく解説

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近年、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンの普及に伴い、モバイルバッテリーは出張や旅行に欠かせないアイテムとなっています。

しかし、航空機内に持ち込む際には各航空会社ごとに細かなルールが定められており、違反した場合には最悪の場合、搭乗を拒否されるケースも。

本記事では、航空機内でのモバイルバッテリー利用に関する最新情報を、航空会社ごとの対応を踏まえてわかりやすく解説します。

出張や旅行前にしっかりと確認して、安全な移動を心がけましょう。

※本記事に掲載ついては、2025年7月21日時点の情報を元に執筆しています。最新の情報については、各航空会社の公式サイトもあわせてご確認ください。

なぜモバイルバッテリーの機内利用が規制されているのか?

モバイルバッテリーは旅行や外出の際に日常的に使用するアイテムのひとつですが、航空機に搭乗する際には、その取り扱いに注意が必要です。

では、なぜここまで厳しく管理されるようになったのでしょうか?

この章では、機内利用が規制されるに至った背景について、実際に発生した事故や従来からのルールを踏まえながら解説していきます。

2025年1月の韓国・航空機火災事故がきっかけ

2025年1月、韓国の金海(キメ)国際空港において、香港行きの航空機内で火災が発生するという重大なインシデントが発生。

原因は乗客の手荷物に入っていたモバイルバッテリーの発熱・発火によるものとされており、出発直前の機内で白煙が上がり、緊急避難が行われる事態となりました。

けが人こそ出なかったものの、乗客・乗員に大きな不安を与える結果となり、航空会社の対応にも注目が集まりました。

この事故を受け、韓国当局および近隣各国の航空会社は、モバイルバッテリーに関する規制の見直しと運用の強化を決定。

結果として、これまで以上に容量制限や持ち込みルールが明確化され、搭乗前のチェック体制も強化される流れとなりました。

以前から機内預け荷物へのモバイルバッテリーは禁止されていた

実はモバイルバッテリーに関するルールは今回の事故以前から存在しており、多くの航空会社では機内預け入れ荷物に入れることを禁止していました。

これは、預け入れ荷物の中で発火が起きた場合、客室と異なり早急な対応が困難であるためです。

そのためモバイルバッテリーは原則として機内持ち込みが基本とされており、さらに容量や個数にも上限が定められていました。

今回の事故は、その既存ルールの重要性と厳格な運用の必要性を再認識させる出来事だったといえます。

モバイルバッテリーに関する主要航空会社の対応まとめ

モバイルバッテリーの取り扱いに関するルールは、航空会社や国によって細かな違いがあります。

特に2025年の事故以降、各社が安全対策を見直し、規定が厳格化される傾向にあります。

ここでは、日本・韓国・香港・タイの主要航空会社が定めているモバイルバッテリーに関する最新ルールを比較し、利用者として押さえておくべきポイントを整理します。

JAL・ANAなど日系航空会社のルール

日本の大手航空会社であるJAL(日本航空)およびANA(全日本空輸)では、モバイルバッテリーの機内持ち込みは認められており、機内での利用も可能です。

ただし、安全上の観点から、使用時には必ず自席で手元に置き、発熱や異常がないか目視で確認できる状態で使用することが求められています。

また、座席上の荷物棚への収納は禁止されており、収納中に異常が発生しても即座に対応できないことを理由としています。

充電や使用の際には周囲への配慮と、安全確認を徹底することが利用者に求められます。

利用ルール

  • モバイルバッテリーは座席の上の棚には収納不可
  • 機内で利用する際は、常に状態が確認できる場所で行う。(利用は可能)

大韓航空・アシアナ航空など韓国系航空会社のルール

大韓航空およびアシアナ航空では、モバイルバッテリーの持ち込みに際し、数量およびワット数(Wh)に明確な制限が設けられています。

通常、100Wh以下のバッテリーは5個まで無申告で持ち込み可能とされており、それ以上の容量や個数については事前申告が必要です。

また、韓国系航空会社の特徴として、モバイルバッテリーを機内に持ち込む際には、透明なジップロックなどに入れて管理するよう推奨されている点が挙げられます。

なお、機内での使用に関する具体的な記述は公式サイト上では明示されていないため、利用に際しては現場の案内に従う必要があります。

韓国に関しては細かな規定があるため、詳細については各航空会社の公式サイトもあわせてご確認ください。

利用ルール

  • 持ち込みの個数・ワット数に制限あり
  • 透明なジップロックに入れる
  • 機内での利用に関して具体的な記述はなし

キャセイパシフィックなど香港系航空会社のルール

キャセイパシフィック航空をはじめとする香港系航空会社では、安全性を最優先に、モバイルバッテリーの機内使用を全面的に禁止しています。

持ち込み自体は可能ですが、飛行中の使用・充電は一切認められていません。

これは過去の発熱事故や予兆のない発火リスクへの対策として、より保守的な姿勢を取っていることが背景にあります。

利用ルール

  • 機内での利用に関しては一切不可

タイ国際航空のモバイルバッテリー規定

タイ国際航空においても、モバイルバッテリーの機内使用は禁止されています。

バッテリー本体の持ち込み自体は認められているものの、飛行中の利用・充電は一切不可とされています。

利用者としては、フライト前にスマートフォンやPCを十分に充電しておくなどの準備が不可欠です。

利用ルール

  • 機内での利用に関しては一切不可

機内でも安心!おすすめのモバイルバッテリーメーカー3選

航空機内にモバイルバッテリーを持ち込む際には、安全性の高い製品を選ぶことが非常に重要です。

過度な発熱や発火のリスクを防ぐためにも、信頼できるメーカーの製品を選定することが、安全な空の旅につながります。

ここでは、ビジネスユースにも適した、高品質かつ信頼性の高いモバイルバッテリーメーカーを3社ご紹介します。

Anker(アンカー)|高性能で信頼性抜群

Anker(アンカー)は、モバイルバッテリー市場において世界的なシェアを誇るブランドであり、高い品質管理と技術力が評価されています。

航空機への持ち込みにも適した100Wh以下のモデルが豊富に展開されています。

特に「PowerCore」シリーズは、コンパクトながら高容量を実現しており、スマートフォンを複数回充電できる点もビジネスパーソンからの支持を集めています。

信頼性と実用性を兼ね備えた、安心の選択肢といえるでしょう。

エレコム|日本メーカーならではの安全設計

エレコムは、国内の大手IT周辺機器メーカーとして知られており、モバイルバッテリーにおいても高い安全基準を満たした製品を多数展開しています。

過電流防止・温度検知といった安全設計が徹底されており、航空機内への持ち込みにも適しています。

また、軽量・薄型タイプのモデルも多く、ビジネスバッグの中にもスマートに収まる点が魅力です。

日本企業ならではの安心感を求める方に最適なメーカーです。

サンワサプライ|ビジネス利用にも最適なモデル多数

サンワサプライは、オフィス向け製品を多く展開する国内メーカーで、ビジネス用途を意識したモバイルバッテリーも豊富にラインアップされています。

100Wh未満の飛行機持ち込み可能モデルが複数用意されており、製品ごとに細かい仕様が明記されているため、出張前のチェックにも便利です。

複数ポート搭載やUSB-C対応など、実用性を重視した設計も特徴で、複数デバイスの同時充電にも対応。

移動中でも効率的に業務を進めたい方に適した選択肢です。

まとめ

モバイルバッテリーは、日常生活だけでなく出張や旅行においても欠かせないツールですが、航空機内での取り扱いには細心の注意が必要です。

特に2025年の航空機火災事故をきっかけに、航空各社の対応が厳格化されているため、事前に利用予定の航空会社の規定を確認することが重要です。

また機内に持ち込む際は、容量や持ち込み可能な個数、預け入れの可否といったルールを正しく理解し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、安全かつ快適に移動できます。

本記事を参考に、モバイルバッテリーの正しい取り扱いを実践し、安全でスムーズなフライトをお楽しみください。

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Tak(サイト管理人)

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日本の大手旅行会社に約9年間勤務。 販売・商品企画・仕入れ業務に加え、海外駐在など多岐にわたる実務経験を積んできました。 過去の経験を活かし、旅行業界の仕組みや、旅に役立つ実践的な情報をわかりやすく発信しています。

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